生まれて初めてのコンテスト
今週のお題「2017年にやりたいこと」
わたしは写真が好きだ。
好きで好きでたまらない。
何処へ行くのもカメラと一緒。
カメラを持ち歩いていないと、大きな忘れ物をした気分で楽しめない。
散歩でも用事で出掛けていても、行く先々で大抵いつも、目を奪われる「何か」に出会う。街中の素敵なポスターだったり道端に咲く花だったり、カラフルなスポーツウェアに身を包んで軽々と走るジョガーだったり。小枝に止まる野鳥も、モダンな都会のビルも、うわ~っと心躍るものに出会うと、そのシーンを、その一瞬をカメラに収めたくなるのだ。
わたしのはただの趣味だけれど、そんな風に心奪われた風景や動物や建物や、色んなものを撮り続けてきた。もうずいぶん長いこと、カメラはわたしの生活の一部になっている。
ニコンとソニーがそれぞれ主催して、フォトコンテストを開催している情報を見つけた。それで、エントリーしてみたくなった。50を目前に生まれて初めてのコンテスト参加。力んで「入賞するぞ!」なんて思ってはいない。消極的なのだけど、わたしがこれまで撮りためてきた写真の中から、「ああ、この写真を撮った時はこんな気持だったんだ」とか、「あんなことを思いながら撮った一枚だ」というのを思い出しながら、何枚か公募した。消極的なくせに、ひっそりとわくわくしている。
今わたしは自分に自信がなくて、自信が持てなくている。
仕事もなくて、社会との接点も持てず、自分はダメな奴だという思いに囚われている。そんな自分を変えたい。ずっとそう、思ってきた。
だから、入賞とか優勝とかナントカ大賞みたいなものを狙うより、わたしの中のマイナス思考を克服したくて参加した。それが本音かな。
写真はわたしにとって、自分の感情を表現する手段だ。悲しい時は悲しい写真を撮るし、心躍る時はダイナミックな写真を撮る。見る人にどう伝わるは分からないけれど、わたしは写真を撮る時、自分の感情をありのまま映す。というか、そう心掛けている。
生まれて初めてのコンテスト参加。
世界中のエントリーの人達が、どんなシーンを、どんな風に表現するのだろう。それを見るのが楽しみでたまらない。写真を撮っている時だけわたしは、自分の中の劣等感から解放される。わたしはプロの写真家ではないけれど、自分の中の劣等感を克服して、今まで出せなかった勇気をふり絞って、新しいことに挑戦してみたい。2017年は、今までやったことのないことに挑戦して、自分の中の消極性とか劣等感を克服したい。結果は気にせずにまずは、新しい世界に飛び込んでみたい。それが写真に関わることだったら、素敵だろうな。